子どもがつくるまち
        むさしのミニタウン
     


 さる3月29日・30日の両日に行われた「第2回むさしのミニタウン」は、述べ1200人の子どもたちでまちがつくられました。子どもたちで構成される実行委員会では、“もっとまちらしくしたい!”と、約1年かけてまちを考えるワークショップなどを積み重ね、準備してきました。
ミニタウン1日目、早くから来てくれて、入場を待つ列ができました。2日目、リピーターの子どもたちは入場と同時に職安へ向かって走り出して行きました。その光景にビックリしたのと同時に、それだけ楽しみにしていてくれる事にうれしさを感じました。また、市民になった子どもたちは、うまく仕事ができるように工夫したり、商品を売るためやお客さんが来てくれるためにと考えたり…とても真剣に、また楽しそうに活き活きとした姿をみせていました。仕事を終え、ウキウキしながら銀行に行って給料(地域通貨:ぐりん)をもらった子どもたちは「どう使おうかなぁ?」とうれしそうでした。
無事終了できましたのも、学校をはじめ、ご近所の皆さまのご理解やご協力、様々な形の協賛(個人・団体・企業)、お力添えのお陰と心から感謝いたしております。ありがとうございました。お礼方々、ご報告を申し上げます。  ( 子どもの参画をすすめる会 村井智子

受付を待つ子どもたち

いざ!「子どものまち」へ
第2回 子どもがつくるまち むさしのミニタウンを終えて 実行委員長 大工原 聡

 今年のむさしのミニタウン実行委員会は一言で言うと、「覇気がない」実行委員会であったと思います。それ は、去年の役員であった僕らが悪いわけで、今年の僕が 悪いわけです。悲しいほどに、決めなければならないこ とが山積みになり、手探りで何をすべきか解らなかった 去年よりも、もしかしたら性質が悪かったかもしれませ ん。それでも、ミニタウンを開催し、終わることができ たのは、頼りになる実行委員と、真摯にサポートしてく れた、大人スタッフの皆さんや、地域の方、スポンサー になっていただいた方々のおかげです。最終的には、部活の合宿とミニタウン開催が重なってしまい、 2日目終了時すぐ、合宿に赴かなければならないという状態になってしまいました。それを、次の日、 集まって片付けてもらったという、委員長にはあるまじき失態でした。
今年は、反省する点も多く、さらに、おそらく中心となれる人物を育成していないいうことを後悔しています。僕らは中3で受験に入るため今年でミニタウンは卒業です。僕はOBとして残りますが、また大人の方々のサポートを受けるようになってしまうでしょう。今年も、時には怒られ、時には励まされながら、頑張ってくることができました。この2年間、むさしのミニタウン実行委員会に参加することで、他では得られない様々な貴重な体験をさせてもらいました。この貴重な体験ができる場を、これからもずっと保ってもらいたいです。
最後に、今年協力してくださった、子ども・大人スタッフの方々、スポンサーとなってくれた企業
の方々、本当にありがとうございました。
●中心となった中学生●

「子どもがつくるまち」とは

「子どもがつくるまち」は、ドイツのミュンヘンが発祥で、「子どものまち」の中では、自分の好きな仕事を見つけて働き、給料をもらい、そのお金を使って、買い物や食事ができるところに特徴があります。
日本でも、佐倉市の「ミニさくら」をはじめ、その地域・主催者らしい規模ややり方で開催されています。むさしのミニタウンは、2年前より開催に向けた準備を始め、市内に住む小中学生を中心に試行錯誤しながら企画を行い、今年で2回目の開催となりました。準備段階から子どもたちが参画していることは、むさしのミニタウンの特徴でもあります。
子どもが主役といっても、設営や当日のサポート、後片づけを含め、延べ190名の大人の協力があってこそ実現した催しでした。また、会場である大野田小学校をはじめ、会場周辺のご家庭、近隣商店のご協力などたくさんの大人の善意と協働によって支えられています。準備段階から携わった子どもたちにとっては、「ミニタウン」が、開催される2日間だけのものではなく、ほぼ1年をかけた子どもと大人が一体となった「協働のまちづくり」を体験する貴重な場でもありました。

主催:子どもの参画をすすめる会 第2回子どもがつくるまちむさしのミニタウン実行委員会
後援:武蔵野市?武蔵野市教育委員会?武蔵野市民社会福祉協議会?(社)武蔵野青年会議所
支援:けやきコミュニティ協議会
開催日:2008年3月29日(土)?30日(日)
場所:武蔵野市立大野田小学校(武蔵野市吉祥寺4-11-37)
子ども実行委員:45人
子ども市民:のべ1200人(内リピーター170人)
おとな村入村者:のべ400人 大人サポーター:のべ190人
企業/団体協賛:52(物品協賛含む) 個人協賛:65名
むさしのミニタウン実行委員会

当日の様子

子どもたちが考えたレイアウト

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